UTDS 一年生の一年 written by iTV

 僕がまだ大学一年で、右も左もわからなかった頃(といっても今も右も左もわからないのだけれど)、ずっと気になっていたことがあった。一体大学ディベートの世界には、いくつの大会があるのか、一体今年僕は幾つの大会に出ることになるんだろう、というものだ。
 もちろん、それはブログのバックナンバーを遡ることでだって調べられるし、先輩に伺うことだってできる。実際に僕はそうやって知ろうとしたことはあったような気がする。でも、僕はそれでも全体の概略を掴むことができなかったのだろう。ただ目の前に唐突に現れる大会を一つ一つ殴り、我武者羅に仲間を増やして次の街へ。そんな一年は、攻略本を持たずに進めるRPGにも似ている。


 確かに僕は、本を読む前に書評に目を通すタイプではない。映画のパンフレットもできる限り閉じたまま席に着くし、貸しビデオ屋でだってなるべくタイトルだけで選ぶ。背表紙からの情報は最低限に、だ。
 でも大学でのサークル活動は訳が違う。計画だ。戦略だ。視野だ。長い目で、取捨選択する力も必要なんだ。


「出る大会は見極めたほうがいい」君は言った。「そのためには、これから起こることを知らねばならない」
「そして僕らも」と僕は言う。「それを知らしめる義務から、目を背けてはならない」


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 今回お届けする記事は、いよいよ活動を本格化させていく一年生の読者諸氏を念頭に、どんな大会が今後待ち受けているのか、ざっくりとした大局的ビューを提供する意図で書かれています。参考となるのは去年の一年生。彼らの一年をカレンダーで追いかけてみようという訳です。では一年前のあの日、2016年の5月から......の前にまずは、凡例!



















以上がカレンダーになります。かつて、駒場練は火曜・木曜でした。
しかし畢竟、この表だけ提示されても、どう見たらいいのか分かりませんね...。

ひとまず、予想される質疑応答集です。




Q1: 去年のUTDSの一年生は、概してどの大会に出ましたか?
A1: 大まかに言って、以下の表のようになっています。

「レア」の欄は、出た一年生はいたものの4人かそれ未満、といった大会です。
「まぁまぁ」は、「レア」よりは参加した一年生が多いものの、不参加も多い大会です。
「割と多い」は、勿論出ていない一年生もいるが、概して出た人が多かった大会です。

※これは昨年度UTDS一年生に限った話です!!






ただし、注意点。これは必ずしも「毎年の傾向」ではないです。
例えば「Women's」という大会に出た一年生がいなかったという事実は、そもそも出場資格のある(=性自認が女性の)一年生が少なかったことと合わせて考えられるべきことです。「凄霜杯」(りょうそうはい。凄い霜降りのお肉が優秀賞商品の大会)に出た一年生がいなかったのは、新役員を決める「総会」と日程が重なっていたからでしょう。「KK Cup」(だぶる・けー)や「アジア橋」の日には、土曜日にもかかわらず授業が入ったために、出場できる人がかなり減りました。
今年度、こうした事情が同様に起こるとは限らないため、変動する可能性は大いにあります。

とは言え、「夏ADI」「銀杏」「紅葉」「BP Novice」「ICU T」あたりの出場者が多いのは、毎年の傾向といってもいいかも知れません。




Q2: どの大会が長期的目標になりやすいとか、ありますか?
A2: 人によりますが、全体の傾向はあります。

先ほど挙げた「銀杏」「紅葉」は、一年生大会のうちでは規模が大きく、実力試しの機会と位置付ける一年生も少なくありません。
11月の「梅子杯」は、例年(今年どうなるかはわかりませんが)、各大学から2チームしか出場できないというルールになっている一年生大会です。出場する人の中には、そこに照準を合わせる人もいます。
「BP Novice」は、BP形式の大会として行われており、チームは「一年生+二年生」もしくは「一年生同士」という構成のみ認められています。秋の期間はこれに備えて練習に励むペアが多いです。

以下、それぞれの大会の感想文のリンクです。参考にどうぞ。

★銀杏杯 孫兄貴、躍動。
★梅子杯 Tak. 乱舞。 iTV、冗長。
★BP Novice くまちゃんの世界。

なお無論、特定の大会をターゲットとはせず、「英語の上達のために」「人の話を聞き、人に話を伝える力を磨こう」などなどの形で動機付けをしていた人もいます。また「やる気に溢れているっていうほどでもないけど、でも何となく居心地がいいから続けていたら、いつの間にか上達している自分を見つけた」という人もいます。そもそも、目標を言語化できるような形で明確に持つ必要はありません。



Q3: 「秋T」「冬T」「春T」の「T」とは?
A3: Tournamentです。

これら三つの大会は、JPDUが主催する大会で、上級生も集う激しい大会です。
冬Tには"Japan BP"という大会名が付いているのですが、愛称として冬Tと呼ばれています。秋T、春Tはそれぞれ "Autumn Tournament" "Spring Tournament"の略称です。

なお、ICU Tという表記も、ICU Tournament の略です。ICUの主催する国際大会です。



Q4: 名古屋・関西・九州といった、関東圏にない国内大会に出場する時の交通や宿泊は先輩が手配してくれるの?
A4: 自力での取得が原則です(少なくとも、今年度に関しては現状、変えるつもりはありません)。UTDSとして行うのは、大会への登録だけです。

交通機関については、飛行機/新幹線/夜行バスなど、自分の需要にあったもののチケットを自力で取得してください。財政上の事情、パートナーとの直前練習の都合、観光のしたさ、等々をよく鑑みて。
宿泊も千差万別のケースがあります。パートナーと同じホテルを取る人もいれば、当地にいる友人に泊めてもらうという人もいます。ただし、大会当日の朝のレジストレーションの時間には気をつけましょう!寝坊した場合や、京都-神戸間の在来線の所要時間を甘く見た場合など、破滅に陥りかねません。いや、本当に京都-神戸間は遠い。なんなら友人宅-京都間が遠い。なんなら友人宅の布団から玄関までが遠い。




Q5: 夏のADIについて。宿・飛行機は手配してくれるの?
A5: 宿はこちらで手配します。昨年と同様ならば、日本の各大学同じホテルハウスが手配されます。しかし飛行機は自力でとってください。

去年の場合は、UTDSの中でも何人かずつで示し合わせて、同じ飛行機を予約するケースが多かったです。イベントの始まる前日、あるいは前々日にソウル入りして、あるいは終わった後1日多めに滞在して観光するというように計画する人が多数でした。中には何日も前からソウルで活動していて、地理にある程度詳しくなっていた者もいました。




Q6: 夏のADIについて。予算は?
A6: 参加費200,000ウォン(約2万円)とは別に、航空機代+現地で使うお金がかかります。

航空機代は自分で調べてください。
現地で使うお金としては、6万円あれば確実に大丈夫でした。(今年がどうだということを保証はできないのですが、)我々の宿は10日間で200,000ウォン(約2万円)でした。その他食費、交通費等も概して日本よりは安いです。
ちなみに、現地で日本円からウォンに換える方がレートがよいです。最初の数日間に必要なウォンは多少日本で換金していくにしても、その後の分は現金の日本円等の形で持っていくと良いかも知れません。

詳細は国際渉外担当、二年生のハンサムギタリスト、Tak.まで。
またこのブログを読んでくれている物好きな他大のADI参加生の諸君、もしいるのならば、自分の大学の担当の先輩に聞いてください。より責任ある、信頼性の高い情報が得られるはずです。



はい、では今回はここまで。
ブログ担当の気まぐれで、情報発信回が訪れるのをお楽しみに。お声をお寄せくだされば、何かまた特集が組めるかも知れません。


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「結局、情報を与えられてもさ」君は言う。「自分が体験してみなきゃ、本当のところは分からないね」
「そうなのかもしれない」と僕は頷く。「でも僕らだって同じさ。僕らも分からなさを抱えてるんだ。失ってしまった未体験は、二度と戻らない」



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