ABP感想

今回はUTのオーソリディベーター大森先輩が感想文を書いてくれました!!
  こんにちは、UTDS3年の大森雅仁です。
先日ボルネオで開催されたAsian BPという大会で幸運にもEFL優勝することができました。せっかく大会に出させていただいたので、軽く時系列順にまとめた上でなにかしら後輩のためになることを書いていこうと思います。

1.    大会前

 春Tでの予選落ち以降、学科が忙しかったこともあり、夏休みが始まるまであまり練習はしませんでした。また夏休み中も僕が5週間の海外インターンに行っていたこともあり、実質的に練習を始めたのはUTDSの夏合宿(9/24-26)からでした。僕がディベートと離れている間にパートナーのぼんきなはGF2回、SF1回の大活躍で、完全にコバンザメしようと決意。

 練習期間が短いなりにそれなりの工夫をしようと思いました。8月上旬は本郷で何度かプレパ練をし、倉内やとみーさんにフィードバックをもらい、インターン中もスカイプで何度かプレパ練をし、できることは最大限にやったつもりです。今思うとその頃のぼんきなの活躍に少し焦っていたのかもしれません。
どんな画だよww

ところでプレパ練ってけっこう大事だと思います。自分の考えていることを短い時間でどう相手に伝えるか、パートナーの考えていることを短い時間でどう理解するか、どっちがブレインになったほうが効率いいか、などなどを調整できます。ラウンドは相手チームとジャッジがいないとできないし。

あとプレパ練を人にみてもらうのも結構大事だと思います。UTDSはみんな優しいので誰かに頼めばだいたい見てもらえます。戸塚君とかは「いつでも見てあげるよ」って言ってくれてたし、倉内は家が近いこともあり何度も見てもらいました。

スピーチの練習は基本一人でやっていましたが、一回だけ青木倉内石河さんにみてもらった覚えがあります。いま思うと自分のスピーチを客観的に分析してもらえてとても有り難かったです。

オチは、「短い練習期間でどう調整するか」ということを考えたときに(忙しい人とか練習がっつりしたくない人があてはまる?)、ラウンド以外にもいろいろやることあるよ、ってことです。

とりあえず大会前に関しては、同期のみんなを酷使し、カラオケオール明けの会長にジャッジさせ、無理やり調整していきました。
UTのいたずらっこ

2.    大会中

とはいえやはりディベートの調子は決して良くなかったです。モーションと順位と反省を軽くまとめていきます。

R1: TH supports athletes making political and religious expressions at international sporting events. (OG, 3)

Minorityの権利の向上の話がassertiveになり、またsporting eventuniquenessを出しきれず、微妙な結果に。

 
R2: THW abolish all systems that attempts to rank universities. (CO, 3)

OGchoiceの話をうまく返すことができず、またrankingbenefitOOrehashになり、OG, OO, CO, CGという結果。

R3: TH celebrates sugar babies. (OO, 2)

CO(インド?)が上手かった。OOgoalだった”facilitate independence”みたいなふわふわしたパッケージを”sugar babies entrench gender stereotypes”みたいな(実際はもっとうまかった)感じで出してきて、雰囲気で負けた感じ。

ここまで一日目。夜はひたすら反省と復習をしました。プレパの仕方、refuteの共有の仕方。Oppとしてのスタンス、どこまでconcedeするか。などなど。今思うとこの時に復習をしといてよかったです。正直6点くらい取れるとおもっていたのでくやしかったし、モチベがあるうちに吸収できることはしておいてよかったです。

 
R4: TH regrets the Occupy Central Movement. (CG, 3)

いろいろターニングポイントになったラウンド。ノリで「ロール変えてみよっか」となり、ぼんきなMG、僕GWで臨みました。「香港と中国がinterdependentで、相互の経済に悪い」みたいな話があまり立たず、微妙な結果に。ジャッジはぼんきなの仲良しSandeepで、リフレクを丁寧にしてくれました。「過激化していて回りが入りづらくなる」という感じで立てれば1位とれたかなあというラウンドでした。

結局ロールは戻しました、この後のラウンドでぼんきなwhipがさえまくっていたのを考えるとこのラウンドで3位をとってよかったです。

R5: As friends of the US, THW grant asylum to whistleblowers who disclose sensitive security and military information regarding the US. (OO, 2)

手元にプレパ用紙がないのであまり覚えていないけど、modelCOからがんがん言われてCO1位になった。「モデルって大事だね」という感想をぼんきなと共有。あとぼんきなが”This debate is for friends of the US. Today’s govt. side failed to show why giving asylum is beneficial to them.”というバーデンをgovt.に投げていた気がする(効果は不明)。 

R6: THW allow corporation to vote. (CO, 2)

この辺の記憶もあいまい。「いつ選挙権を与えるか」のcriteriaをぶつけてあやしく2位に。

というわけで1位、4位を一度もとらないまま、9pointsEFL3位ブレイク。

次の日はcouncilでぼんきな不在のため、吉丸さんと馬淵にずっとプレパのやり方を教わっていました。特に吉丸さんとディベートの真面目な話をしたことがなかったので、とても参考になりました。

準決勝、決勝は緊張しすぎて覚えていないので割愛しますw 
歓喜の瞬間直前

 まあ簡単にまとめると、

  大会を練習の成果を見せる場所だけでなく、成長の場としてとらえると得する

  サイド運、相手の強さ、モーションのフェアネス等、運要素大きい

  人のアドバイスは自分の信念と異なっていても聞いた方が得する

という感じですかね。1つ目は、大会に出ていなかったら吉丸さんとディベートの話していなかったし、おそらく僕の中の吉丸さん像は「いっつもにやにやしてる人」で終わってただろうし、加藤さんとprivacyimportanceについても話さなかったし(バスの中で話した翌日にEFLSFで出た)、普段とは違うジャッジに見られて価値観を学べるし、いろいろ利益あると思います。
いっつもにやにやしてる人

 まああと1ラウンドごとの濃さも違います。集中して臨めているし、次につなげようとリフレクも消化しようとするし、個人的には大会で大きく成長したと思っています。

 2つ目の話は、オチとしては「ディベートは運要素強いから負けても萎えない方がいい」ということです。SF (THW always require police officers to wear surveillance cameras while on duty. CO)CGだったらおそらく負けていただろうし、GF (THW financially incentivize closeted homosexuals to come out. CO)govt. だったら即死していました。あとぼんきなに「うひひひ私Break RoundCO率高いんですよお、うひひひ」とか言われたので詳しく知りたい人は聞いてみてw

 3つ目の話としては、いろんな人の話を聞いた方が得するということです。「ないよりあったほうがいいじゃん」という論理です。特にUTDS2年生は優秀で、本当に参考になりました。僕のディベートスキルが去年のBP Noviceから成長していないことを考えると、すでに超えられている可能性が高いです。というかぼんきなにはすでにofficialに(スコア的な意味で)超えられています(泣)。山岸は予選前日にTokyo 2 vs. Tokyo 4のジャッジをしてくれてフィードバックもくれたし、馬淵は僕の1000倍くらい頭よくてディベートの考え方とか参考になるし、ここらへんは先輩後輩関係ないと思います。僕はディベートに関してはプライドとかもってないのでいっつも質問ばっかしています。
ホテルでまったり

 とにもかくにも、滞在中アドバイスをたくさん下さった加藤さん吉丸さん、パートナーのぼんきな、ブレイクできなくて悔しいはずなのに最後まで応援してくれた他の2年生のみんなありがとう!
 ぼんきなはここで満足せずにいつかmainで優勝してくださいw

3.    海外大会に行く意義

とりあえずいろいろ学べます。例えばディベートに関しては、キャラクター分析がとても大事だと思いました(sugar babyをどう描くか、athlete expressing his / her ideologyをどう描くか)。日本でもこういうアドバイスは散々受けていたけど、キャラクター対立でディベートが終了するラウンドを実際に見たり、ジャッジに重要性をリフレクされたりするとより実感します。ディベートのスキルに関しては学ぶべきことが本当に多いです。
  他には日本の大会のコミがいかに優秀かとかも気づきます笑。こっちはお金と時間にだらしないです。
 一度くらいいってみてはどうでしょうか。。。
 
実はこれ起きてるんですよ☆


おわり

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