UADC&Gemini杯感想文

今回はTokyoのマスコット馬淵にお願いしました!
 こんにちは。Asianシーズンが終わったと思いきや、学業に追われて何やかんや心の安寧が訪れない2年の馬淵です。ブログには銀杏杯以来の登場になりますね笑。今回は、5か月半取り組んだAsianの集大成として挑んだ2つの大会、UADCとジェミニの感想文を書かせていただきます。どうぞおつきあいください。

   UADC

 大会の詳細については天才山岸が報告文で書いてくれたので、チームと僕個人のことを中心に書きます。

 僕は、部長ぼんきなこと林と、会計ぴょんゆかこと川井と出ました(いま気づきますが、林、川、馬と、やたら自然的ですね、山もいますしw)。チームが決まったのは4月初めで、まあ、春Tをはさんで2か月弱の準備期間があったわけです。とりあえず、春Tではメインブレイク、UADCでは、去年の溝上さん、平澤さん、戸塚さんを超えよう、という高めの目標を掲げました。以下、ラウンドごとにどうであったかは面倒なので省き、自分が全体を通じて得たもの、思ったことを中心に書こうと思います。
かまぼこをまずそうに食べる部長
 
やはり表情の硬い川井

 ・ロール決め

 僕個人の問題として、Asian Bridge, ICUT, ザ関、でぃべすすとずっとwhipをやっていたので、さすがに飽きていましたし、コンスト力が、紅葉や梅子の頃と比べて飛躍的に落ちていました。なので、絶対コンストをしたかったので、ロール決めの方針を勝手に「各人新しいロールへの挑戦!」にし、色々試したあと、リーダーから順に、林、僕、川井に落ち着きました。結果論からいえば、各々はまっていたと思います笑。

 ここで言いたかったのは、1つのロールに固まるのはよくないというよく聞く話で、あとで話すジェミニ杯で僕は再度ウィップをやりましたが、Deputyをやったおかげか、ディベートの早い段階でつめるべきところが分かるようになり、必要な反論と不必要な反論の取捨選択が、完璧ではありませんが以前にくらべて断然早くできるようになりました。これを読んだ1年生なんかは、若葉・成蹊と違ったロールを銀杏で試すとよいかもしれません。
注:大学生です

 ・練習

 そこからは練習をただひたすらやりました。ただ、この時期は個人的には暗黒期でした。というのも、駒場の練習が新歓の場となり、2年の練習の場が本郷に移ったので、毎回上級生にぼこされる生活がはじまったからです。実際、練習で勝てたのは通算3回くらいだったと思いますw。おまけに、自分個人の問題として、1年でメンバーをやっていた頃と違い、圧倒的にdeputyからextensionを出す能力が低下し、自己嫌悪にも陥っていました。一度加藤さんとピーターさんにプレパを見ていただき、それ以降プレパの質自体は向上したのですが、あと1,2歩のところで勝てない日々が続きました。正直、この時期はチームへの責任感以外練習に行く動機はありませんでした。
某KO生の髪形を真似てみた

 ・成長

 その原因は、一つのところにあったと思います。モーションをみたときに、何を求められているのかすぐに分からない、洒落た言葉で言えばspirit of motionが分からない、というものです。モーションが難しくなったのか自分が衰えたのか分かりませんが、紅葉から土筆にかけてのころは、割とモーションの対立軸がすぐ分かり(あるいは分かった気になり)、それを踏まえてリーダーの立論をし、相手の話の想定を踏まえてメンバーの立論をすることで、曲がりなりにもプレパはすんなりできていました。ただ、この時期に取り組んだモーションは基本的にそれができず、けっこうプレパが手こずりました。このモーションは何をさせたいんじゃ、というプレパが多かったです。

 とにかく、チームとして、また僕個人として修正する必要があったので、分からないものは仕方ないと開き直って、何かしらモーションでexclusiveに解決できる問題を、「モーションが変わったら何がどうなるのだろう」という思考法から導きだす方針に変えていきました。とにかくモーションから生じうる変化を考えまくって、そこからexclusivebenefit, harmを見いだす感じです。そうすれば、ぱっと見で何のモーションか分からなくても、一応ケースは一つ立てられますし、それを定めれば必要な分析も逆算的に分かってくるので、プレパも比較的スムーズになりました。まあ、当たり前のような話ですが、spirit of the motionみたいな頭のよさそうな思考法よりも、こういう泥臭いやり方も大事だな、というのを実感した次第でした。特に、UADCは本当に背景が分からないモーションが多かったので(リサーチ不足汗)、この思考法が生きました。まあ、ガチで分からないやつはvetoしていましたがw。もちろん、モーションの背景などがしっかり分かっていることに超したことはないので、これからより知識の獲得に邁進せねばなりませんね笑。
OFFの馬淵

 まとめれば、負け続けて苦しい状況でも成長はある、ということだと思います。暗黒期でも、やり続ける限り得られるものはあるということです。負けすぎたら、思考法を最初から考え直すのもいいかもしれません。ただ、平澤先輩も書かれていましたが、ディベートも絶対ではないので、休むのも大事だと思います笑。

 結果としては、UADCでは44敗という成績に終わり、ジャッジにも恵まれて(Sandeep, Zheng Bo, Jesusなど)、大会として非常に楽しめましたし、良い経験になりました。
シンガポールのショッピングモールにて

 

   ジェミニ
  大会の詳細については(ry

 ジェミニは、トライアウトの結果、イラスト神・川井とeven if神・阿藤で出ることになりました。トライアウトをやったのがUADC一週間前だったので、ほとんど練習時間がない状態でした。結論から言えば、僕が帰国後体調を崩したこともあり、練習はUADC前に少しやったプレパと、pre-gemini、前日の本郷練だけになってしまいました。チームには申し訳なかったです。しかし、そのなかでもチームが成長していくのは実感できたので、とても楽しかったです。ちなみに、ロールは、各々慣れているものをやるのが早いと踏んだので、リーダーから、川井、阿藤、馬淵という順になりました。
レッドブルを飲んで翼を授かった馬淵

 ジェミニに関しては(他の2人もそうだったと思いますが)、優勝という目標を掲げていました。とくに、個人的には、優勝を目指して毎日練習した1年生最強決定戦たる梅子杯でSFで散るという人生でトップ3に入る悔しい思いをしていたので、2年生最強決定戦のジェミニでは否が応でも優勝したいという思いがありました。ブレイク制の大会での優勝経験がないことが(一方で部内の同期は大半が経験していることが)、さらにこの思いを強くしました。

 ただ、結果は、皆さん知っての通り、梅子と同じSFどまりになりました。悔しくないと言ったら全くの嘘になりますし、いままで面倒を見て下さった先輩方に恩返しができなかった申し訳なさも当然あります。ただ、不思議なことに、個人としてはそこまで大きなメンタルダメージはありませんでした。狙っていたベストスピーカーをあと1点で逃したのは正直萎えたけれども、それ以上に自分で満足のいくスピーチがいくつもできたことが良かったのだと思います。とくに、最後のQFでしたスピーチは、自分がAsianの季節でしたスピーチのなかで一番うまくいったと思いますし、オーディエンスで見て下さっていた加藤さんにも褒めて頂いて、すごく大きな自信となりました。
UADCチャンピオンシップディナーにて

 なんか自慢になってしまいましたが、何が言いたかったのかというと、ディベートにおいて必ずしも結果を常に追い求める必要はないのではないか、ということです。もちろん、いかなる大会であっても部の代表として出させてもらうのが前提であり、(特に今回、僕はトライアウトの結果Tokyo Aとして出た訳ですし)、部の協力あっての自分たちの上達でしたので、優勝の責任はあったと思います。それを果たせなかったことの罪悪感も(仕方なかったとはいえ)あります。また、どのような大会においても、ある結果を目標として努力するのも大切であると思います。ただ、それ以上に大事なのが、自分がディベーターとしてそもそも自己実現できているか、というところだと、今回の大会では痛感しました。負けても楽しめているならこっちのものですし、逆に勝ってもつまらないならディベートをしている意味はありません。別に職業でも義務でもないわけですし笑。ですから、今回僕は優勝もベストスピーカーも逃しましたが、Asian季節最後の大会において、自信のもてるスピーチがいくつかでき、かつそれがある程度周りの方々に評価して頂いたことが純粋に嬉しかったです。1年3か月ディベートを曲がりなりにも続けて良かったと思いました。
これ伝統なんすかねぇ・・・

 当然のことながら、whipとしてもディベーターとしても僕はまだ未熟ですし、改善するべきところはやまほどあります。優勝&ベストスピーカーという目標を捨てたわけでもないので、BPシーズンでも狙っていきます。今後も馬淵をよろしくお願いします。

 なんだか、自分のことばかりになってしまいましたが、最後に、練習を見て下さったりアドバイスを下さったりした先輩方、一緒に切磋琢磨してきた同期のみんな、大会に応援にきてくれた1年生、そして、大会運営やラウンドを通じて僕らを支えてくださったディベート界の皆さんに感謝の意を表して終わらせていただきます。ありがとうございました。
ナイス感想文!

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