T.I.Tech Cup 感想

 初投稿になります、1年の伊藤慶矢です。遅くなりましたが、今回は32日、3日に行われたT.I.Tech Cup(以下タイテックカップ)の感想を書きたいと思います。内容は大きく分けて①タイテックカップへの参加の経緯、②練習、③大会を経て、の3つです。

UTのイケメン三人衆が二人。もうひとりはブロg……。

まず①タイテック参加への経緯について。そもそもタイテックカップとは、4年生以上(OBOG含む)の先輩と現役大学生がチームを組んで交流を深めるという趣旨の大会で、上級生とチームを組むことができる数少ない大会の一つです。4年生以上と組むという制約のため、自分よりはるかにレベルの高い先輩のディベートを間近で見ることができ、さらにその先輩から直接内容の濃いアドバイスもいただけるという、1年生からすれば願ってもない良い機会だと思います。特に僕の場合、先輩とチームを組む唯一の機会であったBP Noviceという大会にメーリストラブルのために出場できず、それがずっと心残りだったこともあってタイテックカップにエントリーしたいという気持ちは強くありました。だからこそ、タイテックカップの案内メーリスを受け取るとすぐに行動を起こしたわけで。三人一組というAsian Styleで、かつ後輩から先輩を誘う形式であったため、まず1年生を1人誘ってから2人一緒に先輩にアタックするのが得策と考え(これが見事に的中しましたw)、銀杏杯でも組み個人的に(一方的にかもw)相性が良いと感じている溝上を誘って、冬T二連覇などとてつもない実績を残している田中さんにアタックしました。人気が集中しているだろうから大丈夫かなと心配していたところ、田中さんから意外にもあっさりオーケーが出たので、思い通りに事が運んだことにうれしさを感じる反面、自分が足を引っ張ってはまずいとプレッシャーを感じてもいました。まあここで再確認したことといえば、何事にも戦略を練りその上で迅速に行動することの重要性ですねww。


紳士で有名な伊藤くん!!
 次に②練習。田中さんとの練習のほとんどはスカイプでのプレパ練でした。そしてほぼ毎晩圧倒されていました、田中さんのマター量の多さに。自分が大体のアーギュメントのイメージをつかんだ頃にはもう、田中さんはそのアーギュメントの中のメカニズムまでしっかり詰めてしまっている。経験の差と言ってしまえばそれまでですが、大体こんな感じかなというところで満足して思考が止まってしまっている自分の甘さに気づかされました。また、田中さんはアイディアの時点でスピーチの原型になるような箇条書き的な発想をしており(たとえば3つのレベルのハームがある、こうなる理由は3つあるなど)、そうすることでメカニズムの説明をより分析的で説得的になるのだと学びました。

 ただ個人的に印象的だったのは、大会前日にいきなりウィップにロールが変わったことですね。当初は僕がリーダー、田中さんがデピュティ、溝上がウィップだったのですが、Asian styleではリーダーから重要なマターはすべて出さなければいけないため、帰国子女で英語の表現力が高い溝上をリーダーにしたほうがよいということで、溝上とロールを交換したのでした。これまでディベートはロジックが最重要だなどと考えて英語力の改善を置き去りにしかけていた自分の間違いに気づいたのもこの時でした。内容が重要というのはもちろんそうなのだけれども、それ以前の問題として、制限時間内に伝えたい内容をずれなくもれなく伝える英語力がなければならない。これに気づけたのは大きな収穫です。とはいえ、これまでNAのリプライもBPのウィップもろくにやったことのない僕にとって大会前日のウィップへのロール変更は結構なプレッシャーになりました。大会前日最後のラウンドも、クラッシュを作ることなくただ4つリフュートを並べただけという、形式的には悲惨なものでした()。ひとまず直前のスピーカーへのエンゲージを落とさないこと、相手のロジックを切ることに集中すること、と田中さんからアドバイスをいただくも、自分のロールがあまりよくわからない状態で本番に突入したのでした。

 最後に③大会について。4年生以上が軒並み出場するということで、タイテックカップは非常にレベルの高いものでした。結果として何とかブレイクすることができほっとした一方で、またしてもQuarter-final止まりとなった悔しさも大きいです。Neg.サイドでS.Q.A.P.の差を見せきれずに敗れた準々決勝では、基本の大切さを痛感しました。ただ、大会中二度も当ったWADチーム(ニックさん、亀井さん、雅さん)や小野・岡さんなど、雲の上人的な方々とぶつかってハイレベルなラウンドに参加できた、そしてそこで勝利することができた(少なくとも一回はw)という経験は非常に大きなものになりました。自分の目指すべきものをはっきり感じることができたという意味で。田中さんのうまいスタンスの取り方やマター量だったり、ニックさんのリプライのまとめ方だったり。また、まだまだまだまだですが、ハイレベルなラウンドで経験を重ねるうちにAsianでのウィップの仕事もなんとなくつかめてきました。チーム内外のうまいディベーターを観察し、またウィップを経験したおかげで、ラウンド全体を見渡すという意識が強まり、リーダーの時点から相手をつぶせるようなアーギュメント・ロジックを出そうという心構えも得ることができたと思います。

ウルトラディベーターと。
 ずいぶん長くなってしまいました。最後になりますが、銀杏杯に続きペアとなり、田中さんの出した多岐にわたるマターをうまくまとめて7分以内に的確な英語でスピーチし、いつも変わらぬポーカーフェイスで僕を安心させてくれた溝上、そして快くチーミングの誘いを受けて貴重な体験をさせてくださり、さまざまな形で僕らを引っ張ってくださった田中さんに改めて感謝とお礼を述べたいと思います。ありがとうございました。田中さんとのトイレプレパ(意外と捗ったw)は決して忘れません。あ、あと青木、遅くなってごめんねw。

コメント

UTDS blog担当 さんの投稿…
全然かまわないよ!! むしろ、無理にお願いして申し訳ないくらいだったよ。