Japan BP 感想

こんにちは、田中です。
今回自分は成蹊大学4(5年)の小崎と出場しました。去年も出て優勝していたので、別に今年はでなくていいかなとも思っていたのですが、1年生の時関西の大会で一緒に組んで初ブレイクしたときパートナーだった同期の小崎と出場するのは楽しそうだなと思ったから出場することにしました。

で、出る限り優勝しようと思っていたのですが、お互い1年間のブランクがあったこともあり、とても優勝できる状態じゃなくて、半分あきらめていました。大会の前の練習も1回一緒に練習会で組んだだけで、十分だとはいえませんでした。しかも大会の前日に小崎にとても激しい飲み会があるということで、絶望的な気持ちでした笑
だから卒業旅行的な感覚で楽しめばいいかと思っていたのですが、直前にたまたまメールしたときに小崎からスピーチ練習を何十回もこなしたと聞いて、気持ちが変わり絶対優勝してやろうという気持ちになりました。

予選ラウンドは、2Rで吉丸のチームに当たったけど、なんとか逃げ切り、2R終了時で6点。大会前の状況からみるとまあ悪くない感じでした。厳しかったのは3R。去年もトップルームを経験していたのですが、やはり相当厳しく、UTBの下CGでエクステンションなかなか思いつかず、4位を覚悟しましたがなんとか3位。その後4Rでは7点ルームでもう一つの5年生ペアチームとあたって踏み台(ごめんなさい)にして1位をとり10点。予選結局3位で抜けました。正直3位で抜けるとは思ってなかったので、驚きました。

決勝トーナメントは、3RともOGでした。(ちなみにR4もOG笑)一般的にOGは不利といわれてますが、自分達にはすごく助かりました。全然練習していなくてラウンド中にチーム内で意思疎通が十分にとれない自分達にとって一番いいポジションでした。

*まじめな話をすると、OGはとても楽しいポジションだと思います。OGが積極的にラウンドに参加できるのは最初21分だけです。だから、OGで有利に立つにはその後の議論の展開を予測して、争点となるであろう問題に関してカギとなるであろう分析をあらかじめ提示しておいたり、自分たちに有利な議論のフレームワークを作ったり、立論の中にあらかじめ反論をいれたりすることが重要だと思います。
実際これらのことを意識して試合に挑んでいたのですが、自分が思った通りに議論が進んだり、相手があらかじめ組み込んだ枠組みに乗ってきたり、反論に答えきれなかったりしたときはしてやったりといった感じで本当に気持ちがよかったです笑

そのようなこともあり、また相手の議論もたまたま自分達の議論に組み込みやすい議論だったこともあり、なんとか優勝することができました。

淡々と説明しましたが、自分にとってこの大会は本当に楽しい大会でした。というのも去年のJAPANBPは絶対勝たなければならないという気持ちを持っていて、また世界大会へ向けた過程に過ぎないと考えていたことから、優勝の余韻を十分に味わうことはできませんでしたし、世界大会も必死で楽しむ余裕なんてありませんでした。チームとしては本当によかったと思いましたしあとから思い返すと楽しかったですが、当時内心なかなか大変でした笑

それに比べ今回は、5年間一緒にディベートをやってきた同期ディベーターと組んで、パートナーは自分ちに泊りに来てたので大会時間に限らず3日間色々話などしながら、必死さから解放されある意味のんびりディベートできたのは本当に楽しかったです。
ちなみにパートナーにはプレパをしていてかなり助けられました。強烈な籤運をもったパートナーにいろんな意味で本当に感謝です笑

最後に思ったこと言います。
・意外と決勝トーナメントでも出るべき議論がでていないと思う。出るべき議論をちゃんとだせばふつうに決勝までいけると思う。
・一年間専門を学んだあとラウンドやモーションの見え方が全く変わったと感じた。専門的知見をうまくディベートに生かすことができたらよりディベートが面白くなるし、強くなれると思う。
・せっかくなんでもありのJAPANBPなのだから、もっと上級生が出ればいいと思った。上級生がたくさん出てレベルの高い環境を作ることが日本のディベート界の発展には必要だと思う。←自己正当化です。でも本当に重要だと思います。
・分析の深さの重要性。すでに触れられた争点でも(Ex企業の責任)あきらめず、よりいい理由を探したらなんとかラウンドをもっていける。14分しかオープニングはないのだから必ずなにか残るはず。あきらめないこと重要。

ディベートを結構長くやってきましたが、まだまだ学ぶべきことはたくさんあるし、同じモーションでも見方とか変わるし新しい発見はあるし、やればやるほどディベートは楽しいと思いました。幸いロースクールに進学することになりあと2年間学生生活があるので、後輩に迷惑にならないよう、理想的には学んだことをできるだけ伝えて役に立てるよう、ディベートを続けていけたらいいなと思います。

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