社会人合宿



こんにちは、社会人練習会担当の佐藤有紀と申します。
今回がUTDSブログへの初投稿となるので緊張しているのですが、8月4日(土)、5日(日)に行われた社会人石和合宿のご報告をさせていただきたいと思います。

UTDSでは社会人の方々に英語ディベートの練習機会を提供するべく、月に1回のペースで「UTDS社会人ディベート練習会」を開催しています。

普段の練習会は駒場キャンパスやその周辺での開催となっているのですが、それに加えて毎年夏に社会人メンバーの方々とともにディベート合宿を行うのが恒例となっています。今回の合宿は5回目となるのですが、7名の社会人のかたがたと3名の学生(仲地、佐々木、佐藤)が参加し、石和温泉へ行ってきました。

石和温泉は山梨県でも最大規模の、全国屈指の温泉郷です。
社会人の方々は特急かいじや特急あずさに乗っていらしていましたが、学生3人は中央線・中央本線を延々鈍行に乗って石和温泉駅まで向かいました。

1日目の8月4日はよく晴れて暑い日でしたが、駅から旅館まで旅館の送迎バスに乗って快適に移動。

そのバスの車中で当日20時からオリンピックの男子サッカー準々決勝が行われることがわかり、急遽夕食の時間を早めて全員でサッカー観戦をすることになりました。
旅館に到着後まずBriefingをし、その後Lecture組とRound組に分かれました。

Lectureの内容はPractical argument/Philosophical argumentの構成の仕方やポイントなど、ディベートの基本の確認だったのですが、lecturerを務めるはずだった部長の井上くん(通称あっちゃん)が急病のため合宿に参加できなくなり、急遽私がlecutrerを務めることになりました(><) Lectureを行うのは初めてで緊張しましたが、部長作成のプリントなどに助けられてなんとか務めることが出来ました。
一方社会人の女性陣は学生2人とともにRound組となり、THW impose environmental tax.のモーションで環境について熱く語っていました。

その後全員でRound 2を行いました。モーションはTHBT cabinet should be dissolved upon reaching an unacceptably low popularity rate.(春T 2011 R1) 難しいモーションだったと思いますが、ちょうど内閣総辞職や衆議院解散・総選挙が話題になっていることもあり、社会人のみなさんならではの視点から日本の政治について白熱した議論が交わされました。Round 2の途中で遅れていらしたUTDS OBの伊藤久仁良さん(くじらさん)や石本俊輔さん(ごんざさん)も到着し、全員で夕食に向かいました。

夕食ではまず白ワインで乾杯!
さすがブドウが名産の山梨県ならではでした。
お料理もどれも美味しくて、特に夕食会場で料理人の方が実際に揚げてくださったてんぷらの美味しさに学生一同感動していました。
くじらさんとごんざさんが中心となって場を盛り上げてくださり、参加者全員でとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

夕食後は待ちに待ったサッカー観戦。みんなで1室に集まり、準々決勝の日本 vs エジプト戦をわいわいと観戦しました。
日本代表の圧巻のパフォーマンスに一同大盛り上がりで、日本代表のゴールが決まるたびに歓声を上げ、ハイタッチを交わしていました。日本がエジプトに3-0で快勝すると全員大満足で、日本勝利の余韻に浸りながら温泉を楽しみ、就寝しました。

2日目は朝食後、さっそくRound 3が行われました。モーションはTHW replace progressive taxation with a flat income tax.(ICUT 2012 R5)で、前日の盛り上がりムードの余韻から一転、非常に難しく重いテーマになりました。
しかし折からの不況と絡めて深い分析が双方から出されて真剣に議論が交わされ、学生側にとっても学ぶところの多い、実りあるラウンドとなりました。
以上で合宿の全工程が終了。
最後に全員で集合写真を撮って解散という流れとなりました。

この合宿を通して感じたことは2つあります。

まずひとつめが社会人の方々のディベートに対する熱心さとUTDS社会人練習会の意義です。
RoundにGov.サイド・Opp.サイド双方が真剣に臨んでいるのはもちろんのこと、Lectureやリフレクも熱心に聞いてたくさん質問をしてくださって、ジャッジをする学生の側にとってもやりがいもあり、また気づかされることも多かったです。
また社会人のかたならではの視点や分析を学ぶことができるという意味でも学生側にとっても非常に有意義な合宿となりました。とりわけ合宿という普段とは違った場を通して、社会人参加者の方々とさまざまなお話をすることができ、ディベート以外にも社会常識などいろいろなことを学ばせていただくとともに、社会人のみなさんとの交流を深めることもできました。

ふたつめは、社会人練習会はさまざまな方に支えられているのだなあとを改めて実感したことです。
今回の合宿では幹事を務めさせていただいたのですが、企画初期から今まで幹事を務めてくださっていたくじらさんにさまざまなアドバイスをいただき、そのおかげでどうにか合宿をかたちにすることが出来ました。くじらさん、本当にありがとうございました。この場を借りてお礼の言葉を述べさせていただきます。
また、今回は残念ながら合宿に参加できなかった部長の井上くんもレクチャー資料の作成というかたちで合宿に貢献してくれましたし、合宿に参加してくれた仲地くん・麻里ちゃんもモーション選びから当日の運営までさまざまな面でサポートしてくれました。
加えて社会人参加者のみなさんも運営の不備を助け、ディベートや食事などを盛り上げてくださいました。今回の合宿がなんとか成功裏に終わったのもみなさんのご協力があってのことだと思います。本当にありがとうございました。

社会人合宿も終わり、自身が担当する練習会も残すところあと4回となりました。

月日が経つのは早いなあと思うとともに、少し淋しくもあります。

しかしだからこそ、残る4回の練習会を、社会人の方々にとってもUTDSの学生にとっても実りある有意義なものとできるように、精一杯頑張っていきたいと思います。

今後とも社会人練習会を、どうぞよろしくお願いいたします。

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