Tanacup感想 後編

(続編のため挨拶は省略させて下さい)

第二回会合 冬T翌日です。会場は道玄坂のロッテリアで、僕が道に迷っている間に2人が事務的な仕事を色々と済ませてくれていました。
ここでモーションが決定されます。冬Tで石河さんの用意していたサウジが出てしまい、すみわけのためにテロや中東系統も出しづらいという、多くの有力候補が失脚した後の会合でした。

モーション決定の過程はいろいろ面白いので、一例をご覧に入れましょう。
「R3あたりアフリカで行こうと思うんやけど。これがリスト」
「でもアフリカ、マンネリじゃない?面白いモーション出ちゃってるし」
「まあ、よくある発展途上国ネタになっちゃいがちですね」
「福元くんのケニアいく?」
「むしろ珍しいところはどう?中央アジアとか、今ニュースになってて」
「いいですね旧ソ連、僕明後日ウクライナのレポート提出なんですけど、面白いです」
「じゃあWestが支援する?」
「今やってますよ」
「もっと(笑)」
「じゃあお金とか、あっ、軍事でNATOとかいれませんか」
こういった感じでTHBT NATO should welcome …が決まります。(このあと、Gov.の議論、Oppの議論を検討、クロージングに言うことがあるかの検証などなど)
「決勝はやっぱりフィリピンやりたいとおもうんだけど」
「でもミンダナオつまらないですよ、他にご当地ネタないし」
「スプラトリー諸島の領土問題はどうかな?」
「ああ、ええんやない」
「でもどうします、アメリカだします?」
「アーギュメントあるかな」
「ICJ、ICJ行きましょうよ!オランダ!Oppはとりあえず「中国が怒る」って言えばいいんですよ」

このあといろいろな検討を経て、決勝のモーションが決まります。
なお、僕の担当モーション(EU)は、「意味わからない」という2人の強い批判を受けて、文面に変更に変更を重ねて完成し、難産だっただけとっても愛着がありました。
このあとスライドを国旗カラーにして、石河さんたちが買ってくれた賞品を家に持ち帰ります。


さて、前述のウクライナのレポートが、大会続きだったこともあって終わりません。
迷いに迷った末、楽しみにしていたUTDS忘年会を欠席。
佐野から「楽しかったな、あんなに楽しい忘年会はないな」と何度も強調されて悔しい思いをします。
ウクライナレポートを何とか出した後、携帯を見ると、「福元くんのモーションがシドニーで出てた」の通知が。やるせない思いに駆られます。
さあタナカップ前日、モーションを差し替えねば。格付け会社で行きましょう!とモーション案を投げて、Excoが焼肉パーティーをしている間に、石河さんや富田さんに原型を留めないレベルまで修正してもらい、臨時モーションが出来ました。


そしてタナカップ当日。差し替えモーションの文面修正は最後まで続きました。
さて、忘れてましたがCAはジャッジもします。そういえば最近ほとんどジャッジしてなかった!と慌てる僕

R1は石河さんお気に入りのモーションで、いいラウンドが見れました。
順調なスタートにいい予感がします。

R2は差し替えモーション。長いモーションになったもののどのラウンドもあまり混乱せず、ほっと一息。作成時に想定した話をしてくれたコーキ(ICU)に「上手い」と絶賛します。

さてR3。例のNATOです。実は当日になってCA陣は自信を喪失しており、
「これ終わった後反省会ね、家族会議ね」
「とりあえず富田さんのモーションやから富田さんアナウンスして」
「わたしのは決勝だから、これは違うから」
「すみません、僕がNATOなんて言ったばっかりに、すみません」
とこんな感じになり、じっさい混乱したラウンドもあったようですが、僕の見たラウンドは亀井と金子さんのペア(WAD)がうまかったので、楽しめました。

このラウンドのジャッジはスムーズにいきません。3人とも全くバラバラ。石河さんが急かす中、なんとか順位を出します。教室に書け戻りながらの点数設定。
「亀井うまかったし79でどうです?」「私78だったよ、いいと思う」「私は4位だと思ったから評価してないけど、1位だよね」「79か78。幸松は」「77」「そうですよね、綺麗だったしそれくらい、あと・・・」


さて、ブレークアナウンスメント、亀井のチームが幸松のチームにもの凄い僅差でブレーク。改めてジャッジングの重さを感じます。
「俺、決勝の間弁当買いに行こうと思ってたのに」という亀井。本人も勝ったと思ってなかったようです。
「イラジャだ、イラジャだ」と声が上がり、3位のチームに必死で説明に行きます。彼らの言い分も違う基準に立てばもっともだったので、やっぱりBPのジャッジは大変です。

そんな中GF。なかなかいい試合が展開され、ディスカッションで悩みぬいた末にボートでICUに。地球儀をあしらったトロフィーが渡されます。
大会のあと、KDSの小野くんやうちの佐野らに、「モーション面白かったよ」といってもらい、その後田中さんからも「最高の大会だったよ」と評してもらえて、DCAも悪くないなと実感しました。

さて、初めてのDCAだったわけですが、今回は井戸さんガハクさんコンビの活躍で事務的な仕事がすくなく、手馴れた石河さん富田さんコンビのおかげで運営もスムーズでした。
まあぬくぬくとDCAをやらせてもらったわけですが、やりがいはかなりあった上、違った視点からディベートを見る、貴重な経験でした。

大成功に終わったTanacup!


混乱した長い文章になりまして、なにか「とある中堅ディベーターの20日間」みたいな感じになりましたが、最後になまえを上げきる事のできない、お世話になった(i.e.ご迷惑をおかけした)多くの方々にお礼を言いたいと思います。
本当にありがとうございました。

それではみんなでWorlds組の健闘を祈りましょう
良いお年を!

コメント

匿名 さんのコメント…
福元くんの書く記事は面白いですね